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労基署 三好3セクに勧告 交流センタースキー場運営=徳島

2012/10/15

 ◆割り増し賃金未払い
 三好市の第3セクターで、井川スキー場腕山(三好市井川町)などを運営する株式会社「ふるさと夢企画」が、時間外労働の割り増し賃金を支払っていないなどとして、三好労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが、9日分かった。同労基署は、過去3か月分の差額支払い状況について4月24日までに報告するよう指導。同社の山下利幸社長は「改善を指示された点は改めた。故意にしたことでは全くない」としている。(土井省一)
 同社によると、3月24日に労働基準法違反などの疑いで同労基署の査察を受け、社長あてに勧告書が送付された。勧告書によると、▽法定の理由がないにもかかわらず、1週40時間を超えた労働時間に対して割り増し賃金を支払っていない▽健康診断の個人票を5年間保管していない--などと指摘。割り増し賃金の支払状況について報告するよう指導されたという。
 1週48時間労働した場合、8時間分は休日出勤として、割り増し賃金を支給しなければならないが、同社では割り増し分を支払っていなかった。また、健康診断は個人あてに結果が送られるため、個人情報保護の観点から会社には保管していなかった。
 山下社長によると、未払い分の賃金はすでに支払いを終え、健康診断書も社に保管するよう改めたという。就業規則がなかった臨時職員についても、11月から採用する雇用者から策定する、という。同労基署は「個別の事案については答えられない」としている。
 同社は従業員8人で、井川スキー場腕山のほか、同市井川町のふるさと交流センターの指定管理者。球体の中に入って斜面を下る遊具「ゾーブ」を運営するXパークの一部業務委託を市から受けている。
[読売新聞社 2011年6月10日(金)]